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多分雨女。おでかけは朝の天気を見てから気の向くまま。
by 402hz
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心理士の方のお話
出所がきちんとしていない文章のコピーペーストは気が乗らないのですが、
とり合えず会社の信頼できる所からなのでいいかなと。
「転送してあげたい方がいたら、どうぞ自由にしてください。
発信者からはOKをもらってあります」とあったので。

社内研修でお世話になったことがある方からのNEWSメールで
内容は心理士の方のお話。
子どもが対象とはなっているものの、大人にも参考になるお話です。

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J-SOLのMLでこの内容を発信したところ、役に立ったという反響を
すぐにいただきましたので、このNEWSでも発信させていただくことに
しました。既にMLでご覧になった方は無視してください。

これは私の知り合いの心理士の方があるML向けにこのような震災状況の
中での注意点を書いてくれたものです。

4日目となり、不安も疲労もたまっていることでしょう。
心理士として阪神淡路大震災でも一週間以上被災地にいったものとして、
仲間とも共有している以下のことを皆さんにもお伝えしたくメールしました。

*不安は体内でアドレナリンを放出し、軽い興奮状態を引き起こします。
 これによって、不必要に感情があふれだしたり、いらいらしやすくなったり、
 知らぬうちに身体的な疲労が蓄積したりします。
 また、「何かをしなければ」という気持ちにもなりやすく、
 やたら行動してしまうこともあります。
 今はそんな自分に「落ち着いていよう」と声をかけてください。
 自分を守るために大切なことです。
 自分をこうして守ることが周りにいる人も安心させます。


*テレビはあまり長時間見続けないようにしましょう。
 インターネットやラジオに切り替えることを意識してください。
 特に子どもには気をつけてあげてください。
 こういう時期にアニメや映画をみるなんてと思われるかもしれませんが、
 時々はそうしてください。
 過去にも、テレビ放映での二次受傷の問題が多々ありました。
 涙がよく出たり、妙な罪悪感が湧いてきたり、お腹のあたりがぎゅっとしてきたら
 テレビを消したり、違う番組をみるようにしましょう。

*こういう時こそ、「やわらかい心を意識してもつ」ことです。
 極端な情報の解釈を人に押しつけたり、偏った情報から「こうなんだ」と
 結論を急いだりしないようにしましょう。
 前述したように人や状況に腹がたつこともあるかもしれませんが、
 今、悪者や敵を作らないように意識してください。
 協力しあう仲間だと理解し、多々不手際や不便なことがありますが、
 「限界のあるなかで頑張っている」という思いで感謝を忘れないように
 こころがけましょう。

なお、コミュニケーションはとても大切です。
テレビをずっとみているよりも、人と会話をするようにしましょう。

被災地にいなくても子どもは不安です。大人たちはテレビに釘付けでしょうから。
以下もご参考までに。

*まず子どもを安心させること  そのために、

1.どんなことも聴いていいという雰囲気をつくります。
  分からないことは分からないといってもいいですが、
  「そんなこときくな」「しらなくて いい」という返答はしないようにします。
  また、繰り返し同じ質問しても、同じ答えでいいので淡々と答えてください。

2.どんな気持ちも否定しないでください。「くよくよするな」「気にするな」など
  というと子どもは自分の気持ちをどうしたらいいかわからなく なります。
  気持ちも彼らの一部です。
  「そんな気持ちになっても当然だよ」と答えた後で、「でも、たくさんの人が
  協力して、安全な状態になるから ね」と安心感と他者への感謝の気持ちを表して
  ください。
  こういうときに、大人が感謝の気持ちをもっていることを子どもが知るのは勇気を
  もてます。

3.できるだけ不必要な変化をしないように。
  つまり日常の習慣、夕飯前は手をあわせて「いただきます」ではじめるとか、
  寝る前の儀式的なもの などできる範囲で「いつもどおり」を大事にしてあげて
  ください。
  以前に好きだった毛布やぬいぐるみなどもそばにおいてあげましょう。
  排泄や、食事、睡眠時 に赤ちゃんがえりをすることがあるかもしれませんが、
  怒ったりせず、そのまま受け入れてあげましょう。
  もちろん、普段していたお手伝いは無理のな い範囲でお願いし、
  日常習慣を守りましょう。

4.被災地にいない場合、「今、あなたは家族と一緒に安全であるのよ」ということも
  きちんと伝えてください。

5.子どもが疑問に思ってないことや、聞いてきたことではないことまで、
  詳細に語る必要はありません。
  子どもの年齢にあわせて、言葉を選んでください。
  また、情報の解釈を押し付けたり、偏った情報や少ない情報で不安を煽ったり
  しないようにしましょう。
  大人のほうが不安で、話してしまうことがあります。
  大人が柔らかい心をもつことを意識しておきましょう。

6.また、テレビの被災地の映像に長時間さらさないようにしてください。
  こんな時期にと思われるかもしれませんが、アニメやビデオを見る機会を与えて
  ください。これは大人にも大切なことです。「選択できること」というのがこういう
  事態では大切です。この番組しか見ないと決め付けないよ うに。

7.こういう試練にあったからといって全員がPTSDになるわけではありません。
  また、心の傷は必ず乗り越えていけます。大人のほうが自分のことを大切にする
  ことです。大人も違う番組をみたり、テレビをしばらく切ったりするようにします。

8.不安はいらいらや軽い興奮状態を引き起こします。
  「何かしないと」という思いも強め、必要のない行動をして結局体が疲れたりします。
  不安であるときこそ「あわてない」「ゆっくりと」と大人が自分に声をかけ、
  少しでも横になったりして休む時間をつくるようにしてください。

by 402hz | 2011-03-17 09:11
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